ヨガで体を痛める原因と痛めやすい場所とポーズ

肩の痛みとヨガ」「ヨガの怪我から学ぶ」でも書いていますが、去年、肩を痛めてから、ヨガの解剖学や生体力学に関して、より掘り下げて学んでいます。

ヨガによる怪我のひとつの原因は、インストラクタの経験不足、人数の多過ぎるクラスでインストラクターの目が行き届かないなど色々ありますが、たとえベテランのインストラクターでも、昔、学んだ間違った指示をそのまま教えていて、それが怪我につながっている場合もあります。

医療でも昔は怪我をしたらじっとしていることが良策と考えられていたのが、今はリハビリを始めるのは早ければ早いほどいい、に変わってきたり、コレステロールの高い人はバターよりマーガリンを食べることを推奨されていたのが、実はマーガリンは非常に体に悪いということがわかったり、というように昔の常識が非常識に変わることがよくあるのと同じです。

今はヨガも解剖学や生体力学の研究が進み、指示の仕方もより高度なものに変わってきており、昔は一般的だった指示が必ずしも正しくないと証明されている場合もあります。

ここで紹介するYoutube動画は、理学療法医のドクター Raza Awan氏による「ヨガによる怪我」に関する講演です。Raza氏は、スポーツによる怪我治療の専門家ですが、ヨガで体を痛めたという患者を何人も診てきて、なぜ体に良いと言われているヨガで、こんなにも怪我をするのだろうか、という疑問からリサーチを始め、2011年からヨガによる怪我を防ぐためのプログラムを提唱しています。

ごく簡単にですが要約します。

ヨガで体を痛める主な原因

ヨガの怪我の主な原因のひとつは、同じ動作を何度も繰り返す体の酷使によって起こることが多いです。特に、アシュタンガ ヴィニャーサで起こりやすい怪我です。しかしながら、ヨガが特別怪我をしやすいエクササイズというわけではなく、ジョギングでも70%の人が怪我をするし、バスケットボールでは、さらに怪我をする確立は高いです。

アシュタンガヨガでは、特に前屈によって怪我をする人が多いです。

ヨガで怪我をしやすい部位

ヨガの怪我について統計を取ったところ、ヨガで痛めてしまった体の部位の順位は、

40% 腰 症状は椎間板ヘルニア、坐骨神経痛。
【原因のポーズ】前屈のポーズを深めようとしてです。意外に思うかもしれませんが、怪我をしやすい人は体が堅い人ではなく、むしろ柔軟な人です。なぜなら柔軟な人は、限界を越えてポーズを深めるようにで無理をしてしまうからです。治るまでに何ヶ月もかかります。
20% 膝 軟骨断裂
15% 肩 【原因のポーズ】アームバランス
10% 首 【原因のポーズ】頭立ちのポーズ(Head stand)、肩立ちのポーズ(Shoulder stand)

ヨガで体を痛める人の20%がヨガ・インストラクターです。それは、大体、体の酷使によるものです。たとえば、週に6日、10キロのランニングをしたら故障につながると同じです。

ヨガで体を痛めたポーズの順位

アシュタンガで体を痛めたポーズの順位は

30% 前屈
10% 後屈
10% ねじり
7%  アームバランス

怪我のリスクが高いヨガのポーズ

怪我のリスクが高いポーズは、鳩のポーズ、頭立ちのポーズ、アームバランス、腕を組む(アームバインド)、戦士のポーズ1、鶴のポーズ、肩立ちのポーズです。

他にも、二人の方がスピーチをしていますが(前に座っている他の二人)、彼らの話も非常に興味深いです。

Dianは、練習中毒でした。来る日も来る日も長時間練習をしていて、ある日、膝の痛みを感じるようになりました。当時、周りのヨギーにアドバイスを求めると、大抵「大丈夫。ヨガでは、よくあること」との答えが返ってきたそうです。膝の痛みには股関節を開くといいというアドバイスを受け、毎日、股関節の開きを練習して、かなり股関節が開くようになりましたが、ある時、突然、長い瞑想から立ち上がろうとしたところ、太ももがパンパンと実際に裂ける音がしたそうです。体の酷使と、昔は正しいと思われていた間違った体の使い方が原因でした。今は体を開きすぎないような筋肉をしっかりと使うヨガを教えているそうです。

Remskiは、結構有名なヨガ・インストラクターです。怪我と現在のヨガ文化に継承を鳴らしています。いろいろ面白いことを言ってますが、その中のひとつは、柔軟であることを誉めそやすヨガ・カルチャーが怪我の原因にもなっているということです。(同じ理由で、体が堅い人は劣等感を感じるという文化がある。)また痛みや体の堅い部分を、スピリチュアル、または心理的な問題と結びつけるような、知ったかぶりのインストラクターが、たくさんいることにも触れています。

日本では、わかりませんが、アメリカでは、これは、とってもアルアルです。まるで悟りを開いた人のように、やたらとスピリチュアルな言葉を散りばめるインストラクターであふれ返っています。

 

 

 

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