ヨガと年齢

日本のヨガ人口は若い人が中心?

世界中でセミナーを開催している、ある著名なアメリカ人のヨガ・インストラクターのブログで、日本で教えた時のエピソードが色々と書かれていたのですが、参加者が、ほとんど30代の女性であったことへの驚きが述べられていました。


91 才のヨガ・インストラクター

年齢幅が大きいアメリカのヨガ人口

アメリカでヨガのイベントやセミナーに参加すると入れ墨を体中に入れた20代から、タイトなヨガウェアが似合う60代と年齢的に非常にバラエティーに富んでいます。(男性の数はさすがに少ないですが、それでも必ず数名はいます。)ヨガ教室に行っても、実に色々な年齢の人がいます。

私が住むニュージャージー州の郊外のヨガ・スタジオでも、40代~60代のヨギー達がマジョリティーのクラスもごく普通に存在します。わざわざセニア向けクラスと限定していない場合は、同世代ばかりの人で溢れているクラスの方が少ないと感じます。

ヨガ・ビジネスを目指すアメリカ女性たち

私が参加した全米ヨガアライアンスのティーチャーズ・トレーニングでも、参加者は20代から60代までいました。(40代が一番多かったです。)多くの人が、インストラクターを目指すというよりはスタジオ経営を目指していることにも驚きました。さすが企業家精神の強いアメリカです。

年齢に縛られない生き方

日本では何をするにしても、ある程度の年齢に達すると、「もう30代だから、もう40代だから、もおう50代だから、もうおばさんだから・・・・」などと自己制御が、かかっててしまうことも多いのではないでしょうか。メディアなどでも、平気でおばさんを馬鹿にするような発言が、まかり通っています。あまりに、そのような言動が垂れ流されているので、人々も女性に対する明らかな年齢的差別発言に対して麻痺してしまっているように思います。それどころか自虐的に自分の年齢を卑下する人もたくさんいます。

私は今55歳ですが、23歳の時に日本を出ました。最初に暮らしたのは台湾です。それまで、日本ではかなり自由な雰囲気の外資系の企業で働いていたのですが、それでも、何か無意識に日本社会の閉塞感を常に感じていました。台湾の生活に慣れ始めた3ヶ月の頃、ある日、街角の雑踏の中を歩いていた時に突然、「私は解き放たれた!Bone to be Free!!」という意識で満たされた瞬間がありました。それは、実に強烈な感情で今でも忘れることができません。

苦しいとまでは思ったことはなかったけれども、日本の生活の中で私の魂は、いつも何か目に見えない物に縛られて窒息していたのだと、そのとき初めて、はっきりと気づきました。

日本は素晴らしい所もたくさんありますが、文化的に、社会的に、また人間関係において、非常に閉塞的な部分も多いと、日本の外から見ると余計に感じます。

男性側から見た女性の年齢的な格付けは、今始まった話ではないし、これからも日本の中で存在し続けると思いますが、そのような社会の底流に流れる観念に心を侵食されることなく、皺は増え、皮膚はたるみ、外見の若さは失われていくとしても、自分の内なる可能性は信じ続けて美しく生き続けられればいいと思う今日この頃です。

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師のたまわく

「反対にアメリカ人女性は、病的なほど年をとることを恐れていて、自分をプッシュしすぎてヨガで怪我をしてしまう人が多い。」

とのこと。

確かに、20代のヨギーと50代のヨギーでは、両者とも熟練したヨギーであったとしても、自然と体も違い体のニーズも違い、たとえば動きが早くハードなアシュタンガ・ヨガを一緒にすることには無理があるでしょう。(私の師匠は「アシュタンガは30代以上、ホットヨガは40代以上には向かない。」と言っています。)

そう言えば、数年前に、New york Timesに”How Yoga Can Wreck Your Body”「ヨガはいかにして体を壊すか」という記事が掲載されて、ヨガ界に激震をもたらしました。無理なポーズを長年取り続けた結果、股関節が全く動かなくなってしまったた著名なインストラクターの話や、ヴァジュラアサナ(正座)を何時間も続けて、一時的に歩行困難になってしまった大学生の話、輪のポーズ(Urdhva Dandasana)をしていて、頭の中の血管が詰まってしまって半身不随になりかけた28歳の女性の話などが紹介されていました。

若い人であっても、ヨガのゴールがヨガ・ジャーナルの表紙を飾るようなポーズに到達することであるならば、体を壊してしまう可能性は十分にあるということです。また、今は問題なくても、将来的にはそうなる危険性をはらんでいます。

自分を知り、エゴを捨てて、ヨガをすることが、何歳になってもヨガを楽しみ、そのベネフィット(利点)を享受する秘訣だと思います。東洋と西洋の考え方が交わりあって、ちょうどいい塩梅になるのかもしれませんね。

師のたまわく2

年齢とともに変化するニーズに合うように自分の練習を、たえず調整していくことが大切だと思います。ヨガは心を癒し体を強化する効果があるとともに、やりすぎてしまえば害にもなります。激しいクラスは、若くない初心者には向いていないでしょう。また高温で行うホットヨガもしかりです。

ある程度、年齢を重ねてからヨガを始める人は、長年ヨガの経験を積んだ、熟練したインストラクターが教えるクラスを選ぶべきだと思います。

98歳のヨガ・インストラクター。ヨガ・インストラクターになったのは73歳。

彼女の語録「人生はシャンパンを飲むようなもの」「学ぶことがたくさんあり過ぎて人生の時間が足りない」「今やるべきことを明日に引き延ばさないこと。」

 

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