ヨガの怪我から学ぶ

長年熱心にヨガをしている人で、怪我をしたことがないという人にお目にかかったことがありません。かのアイアンガー氏も、若い頃に大きな怪我をしたと自伝か何かで読みましたし、私が今まで出会ったヨガのインストラクターも、膝、肩、腰の怪我はもちろんのこと、足の指の骨折、鼻の骨折など様々な場所を痛めた経験のある人ばかりです。

柔軟な体に恵まれ若い頃からバリバリにヨガをやってきたベテラン・ヨギーでも、30代~40代になって怪我に襲われる人が多いようです。若い頃にはポーズのアライメントの不均衡で体の一部に無理がかかっても堪えられていたことが、年による体の衰えと共に負荷が積み重なった場所が、ある日突然悲鳴をあげて、たとえば靭帯がブチっと切れたり、腰がギクッとしてしまうといったケースが多いようです。

ある有名な50代のインストラクターがワークショップで、10年前に教えていたことと、今教えていることはずいぶん変化したと言っていました。もともと体が非常に柔軟で、どんな後屈も難なくできてしまう体だったけれど、ある時、突然腰に激痛が走ったそうです。その後フィジカル・セラピスト(整体のようなもの)に徹底的にポーズを見直してもらったそうで、彼女は、今では、いかに腰に負担をかけずに後屈を深めるかを得意分野として教えています。

非常にゆっくりとした動きのヨガを提唱している30代後半くらいの有名な男性インストラクターも、20代の頃は、力強くスピード感のあるアシュタンガヨガを教えていたそうですが、やはりひどい故障に見舞われた経験から、今では全く正反対のヨガを提唱するようになったそうです。

私自身は、もともと柔軟な方ではない上に、腰が弱いため、ポーズを深めようとして、何度も怪我に見舞われました。でも、怪我をするには必ず理由があるもので、その度に、自分のポーズに足りない点や間違っている点を学ぶことができました。

まさしく怪我の功名で、ヨガのインストラクターを一生の仕事にして行こうと思っている場合には、それもいいかもしれませんが、既に腰痛やその他、体に故障を抱えている人が、痛みの緩和や防止を目的にヨガをする場合には、怪我をしないのが一番です。

最もケアの多い場所は、コシ、膝、首、仙腸関節、ハムストリング(大腿二頭筋)の付着部位(坐骨とつながっている部分)です。

最も怪我をしやすいポーズは、座位で足を伸ばしての前屈やひねりのポーズです。

私も、二度ほどこのポーズで腰をピキッとやられました。限界まで伸ばさずに90%くらいでとどめて、絶対に無理はしないことです。

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