足の親指でヨガのポーズを安定させる

‘How can you know God if you don’t know your big toe?’.「自分の親指を知らないで、どうして神様のことを知ることができますか?」

故B.K.S.アイアンガー氏の有名な言葉のひとつです。瞑想ばかりして頭でっかち状態で悟りを開こうとしている人々に対して、実際に自分の足で立って、自分の足を感じてみなさいという揶揄が籠められた言葉です。

親指付け根(拇指球 big toe mound)を意識するだけで、びっくりするほどポーズが安定したり深まったりアライメントが調整されます。ちなみに合気道でも拇指球をしっかりと床につけて転換や回転を行うことで安定するそうです。

拇指球をマットにしっかりと押し込むようにすることで、押した力が脚を伝わって股関節まで安定させます。

立ち居のポーズで試してみる

まずは脚がまっすぐになる立ち居のポーズで体重が乗っている方の拇指球を押してみてください。戦士のポーズ3(Warrior3)、半月のポーズ(Half Moon)、天地開脚のポーズ(Standing Split)地についている方の足、ねじった三角のポーズ(Revolved Triangle)の前足。

ヨガのポーズ

立ち居で膝を曲げるポーズで試してみる

足を曲げる立ち居のポーズでは、たとえば戦士のポーズ2(図・右から2番目)で前の足の親指の付け根を押すことで、膝が内側に倒れるのを防ぎます。いすのポーズでは両足拇指球。脚の内側全体の筋肉が働き下半身が安定します。

座ったポーズで試してみる

座ったポーズでも、たとえば頭をひざにつけるポーズ(Head to Toe Pose)では、伸ばした方の拇指球を押し出し、反対に小指は自分の方に引き、脚の裏全体でしっかりと床を押します。

開脚前屈(Wide-Angle Seated Forward Bend 図・一番右)、杖のポーズ(Seated Forward Bend)も同じです。脚の内側の筋肉が働き、足が外側に開いてしまう傾向を防ぐだけでなく、下腹も引き込まれ背筋が伸びます。

私はホームプラクティスでは、その日に一点だけ集中して気をつける場所を決めて練習します。たとえば、今日は親指に精神を集中して練習しようと決めたり、今日は膝のアライメントだけに集中しようとかです。ただ漫然とポーズをするよりは、短い練習でも得るところが大きいです。

コメントは受け付けていません。